透析室
透析とは
腎臓は体内の水分やミネラルの量を調節したり、老廃物を体の外に排泄する働きを持っています。
腎機能が低下することを腎不全と呼び、腎不全が進行すると尿毒症と呼ばれる状態になり、放置すると命にかかわります。現代の医学では一度失われた腎機能を回復させることはできません。
透析とは、消失した腎臓の機能を代替することを目的とした治療になります。
週に3回通院し、1回4~5時間の治療になります。
患者様の当日の状態を見ながら、看護師・臨床工学技士が巡回して治療に当たります。
・透析ベッド数 25 床
最新のオンラインHDFシステムを
導入しています
患者様の病態と必要性に応じて
治療法の選択をしています
オンラインHDF(血液ろ過透析)
透析に、極めて清浄な透析液による大量補液をしながら血液ろ過を付け加えた治療法です。
通常の透析より分子量の大きい物質を効果的に除去することが可能になり、関節痛やかゆみなどの軽減に効果があるとされています。
I-HDF(間歇補充型血液透析ろ過)
通常の透析に一定時間ごとの補液を付け加えた治療法です。
血圧低下予防や抹消循環の改善が期待されます。
透析システム
透析に使用する透析用水を作成する装置を透析用水作成(RO)装置といいます。
当院では令和3年に熱水消毒に対応したRO装置を導入し、
より清浄化管理された透析用水の供給を行っています。
また、透析剤粉末を溶解し透析液原液を作成する装置は
日機装社製 DAD-50NXを使用しており、
密閉回路内で透析剤粉末を自動で溶解するため粉末が外気に触れず
クリーンな状態で透析液原液を作成しています。
透析中運動療法の実施
安静にしがちな透析生活では体力・筋力の低下により思い通りの生活が困難になることがあります。
運動療法の実施により筋力・筋量の改善、貧血の改善や透析効果の増加などが期待され、透析患者様のQOL(生活の質)や不安を改善します。
当院では、ストレッチや下肢エルゴメーターなどを使い、無理のない有酸素運動を実施しています。
月・水・金曜日は二部透析、火・木・土曜日は一部のみ透析を行っています。
患者様が快適に透析治療を行えるよう体制を整えています。